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日本の農業と海外の農業の特長
海外で大規模な農業が主流であるのに対し、日本では農地面積が小さく、さらには少子高齢化といった問題があります。ここでは、日本と海外の農業の特徴を比較してみます。
日本の農業
日本の農業の特徴の1つ目に農地面積が狭いことが挙げられます。日本は山林面積が大きく、平地面積が狭い一方で人口密度が高いため、農地に大きな面積を割くことができません。
日本の農業の特徴のもうひとつとして、農業従事者の高齢化が挙げられます。多くの農業従事者が65歳以上であり、若者の参画が難しい業種となっています。また日本の食料自給率は全体で40%、穀物は30%となっており、多くの部分を輸入に頼っています。
世界の農業
今回は世界の農業の特徴を、農業大国アメリカを例に日本と比較していきます。
アメリカの農業は「大農法」と呼ばれており、少ない人手で大きな面積を大型の機械で管理するという特徴があります。労務費を抑えることができるため、コストを低くすることができます。
そのため、アメリカ産の農作物は安い価格で手に入れることができます。アメリカの他にも、ヨーロッパでも大規模農業が行われています。
農業の海外展開
近年の世界中での 日本食ブームなどの追い風を受けて、日本の農業政策は海外のマーケットに関しても重視しており、農作物ビジネスの海外展開を推し進めています。
以下に農作物輸出の現状と、海外展開の方法について記載しました。
農産物輸出の現状
2016年には農産物の輸出額は4,593億円で4年連続で過去最高を更新しています。世界中で日本食ブームが加速しており、日本の食品は安全で美味しいというイメージを抱かれています。
そのため価格が高くても、高付加価値な作物として富裕層を中心に大きな人気を誇っています。
また、日本政府も農産物の輸出を推進・支援しています。
海外展開の方法
農業ビジネスを海外展開する場合、大きく二つの方法があります。
1つ目に、日本で生産した農産物を輸出するものです。輸出する際には、輸送方法の確保、検疫・通関、現地流通ルートの確保といったハードルがあります。海外輸出経験が豊かな商社が間に入り、農産物を輸出することが一般的です。
2つ目の方法は、農産物を現地で生産し、現地や日本に向けて販売する方法です。様々な規制によって日本からの輸出が困難である場合、現地生産することで日本に比べ低い費用で生産することができるようになります。この方法での海外展開では、農地の取得、従業員雇用の法規制等、販売ルートの確保といった困難が伴います。
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今回は「日本農業と海外の農業の違いとは?」についてお届けしました。
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