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アメリカ貿易・輸出の最新情報(2022年版)
アメリカは消費がGDPの約7割を占める消費大国です。しかしながら、消費財の輸入規模が大きいため、貿易赤字が続いており、2021年の米国貿易赤字額が過去最大の1兆ドル(約125兆円)と、前年より18.3%増加しました。
近年のアメリカ貿易の動向
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う世界的な経済活動の停滞で、アメリカは輸出入ともに記録的な減少率でしたが、輸出は輸入以上に大きく減少し、貿易赤字の拡大につながりました。さらに、貿易総額(輸出入の合計)は2012年以降で最も少ない4兆9,362億ドルを記録しました。
原油価格の大幅な下落が影響し、輸出入ともに減少の主な要因となったエネルギー関連製品の落ち込みもみられました。
ジェトロによる分析レポートによると、輸出では原油を含むエネルギー関連製品、民間航空機、民間航空機用エンジン・部品など、輸入では原油を含むエネルギー関連製品、乗用自動車(カナダ向け以外)、民間航空機用エンジン・部品などが押し下げ要因となりました。
アメリカの主な貿易品目
これまでアメリカの貿易の最新情報や動向を見てきましたが、全体の貿易品目にはどのようなものがあるのでしょうか。アメリカの貿易品目は、機械類、自動車、医薬品、肉類などが挙げられます。
輸出入別の詳細については、以下で見てみましょう。
輸出
アメリカの主要輸出品目についてみると、機械類(36.8%)、自動車(27.5%)、自動車部品(5.5%)、科学光学機器(2.4%)、航空機部品(2.2%)などが挙げられます。輸入総額は、約12兆6,108億円です。
輸入
一方、アメリカの主要輸入品は、機械類(25.8%)、医薬品(7.6%)、肉類(5.5%)、科学光学機器(5.3%)、LPG(3.9%)などが挙げられます。輸入総額は、約7兆4,536億円です。
アメリカの主な貿易相手国
これまでアメリカの主な貿易品目に関して見てきましたが、アメリカの貿易相手国はどのような国があるのでしょうか。主な貿易相手国は、皆様のご想像の通り、カナダや中国などが挙げられます。
輸出入別の詳細については、以下で見てみましょう。
輸出
アメリカの主な輸出相手国は、カナダ、メキシコ、中国、日本、イギリス、ドイツなどが挙げられます。全体のシェアのうち、カナダが17.8%、メキシコが14.9%、中国が8.7%などとなっています。
輸入
アメリカの主な輸入相手国は、中国、メキシコ、カナダ、日本、ドイツ、ベトナムなどが挙げられます。全体のシェアのうち、中国が18.6%、メキシコが13.9%、カナダが11.6%などとなっています。
日米貿易について
日米貿易に関しては、どのような現状なのでしょうか。
日本にとってアメリカは輸出入総額の15%を占める貿易相手国であり、日米間の物品貿易に関する協定である『日米貿易協定』が2020年1月1日に発効されました。
日米貿易額
日米貿易の貿易額は、どのような現状なのでしょうか。以下は、2020年度のデータです。
日本の対アメリカ輸出総額は、約12兆6,108億円でした。一方、対アメリカ輸入総額は、約7兆4,536億円でした。
主な貿易品目
日本の対アメリカ輸出品として挙げられるのは、全体の約4割を占める機械類や、自動車、自動車部品、科学光学機器、航空機部品などです。
日本の対アメリカ輸入品として挙げられるのは、機械類が最も大きい割合を占め、その他は医薬品、肉類、科学光学機器、LPGなどです。
2020年に日米貿易協定が発効されましたが、これは関税に関する部分のみの協定なのでFTAとなります。日本が最重要視している米は保護されていますが、日本に対して、乳製品や牛肉などの輸入を迫る内容となっています。
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