オーストラリア貿易・輸出の基礎知識(2022年更新)

目次

    オーストラリア貿易・輸出の最新情報(2022年版)

    オーストラリアは日本の南に位置する国で、地理的にアジア諸国が近いことから、経済・外交においてはヨーロッパよりもアジア各国とのつながりが深い国となっています。例えば、アジア太平洋地域21の国と地域が参加しているAPEC(アジア太平洋経済協力/Asia-Pacific Economic Cooperation)は、かつてのオーストラリア首相がアジア諸国との経済連携を提唱して作られました。最新のオーストラリア統計局(ABS)による統計によると、2022年9月の貿易収支は黒字で、黒字幅も拡大したことから、貿易の安定性がうかがえます。

    オーストラリアとの「日豪経済連携協定(日豪EPA)」とは

     まず初めに、経済連携協定とは何かご存じですか。経済連携協定とは2以上の国(又は地域)の間で、自由貿易協定の要素(物品及びサービス貿易の自由化)に加え、貿易以外の分野、例えば知的財産の保護や投資、政府調達、二国間協力等を含めて締結される包括的な協定です。日本は、現在18カ国とこの協定を締結し、オーストラリアとは2015年から発行しています。

    オーストラリアの主な貿易品目

     さて、オーストラリアの輸出入品目と聞いて、皆様はどのようなものを思い浮かべるでしょうか。オーストラリアといえば、やはり世界有数の資源大国のうちの一つです。詳しくは以下を見ていきましょう。

    輸出

    オーストラリアの主要輸出品目は、石炭・コークス、鉄鉱石、金、天然ガス、肉類・同調製品などとなっています。食科品に関しては牛肉などの「肉類」、小麦などの「穀物」、「果実・野菜」が多くを占めています。また、食料品関連では輸出額が輸入額を大幅に上回っています。

    輸入

    オーストラリアの主要輸入品目は、自動車・バイク等、産業機械、通信・音響機器、医薬品などとなっています。食料品関連では、殆どの分類で輸入額は輸出額を下回りますが、「コーヒー・茶・香辛料類」は唯一輸入額の方が多いことが特徴です。

    オーストラリアの主な貿易相手国

    これまでオーストラリアの主な貿易品目に関して見てきましたが、オーストラリアの貿易相手国はどのような国があるのでしょうか。輸出入別の2020年度の詳細については、以下で見てみましょう。

    輸出

    オーストラリアの主な輸出相手国は、中国、日本、韓国、アメリカ、台湾などが挙げられます。全体のシェアのうち、中国が約4割を、日本は約1割を占めます。地理的に近い国が輸出相手国に多いことも特徴の一つです。

    輸入

    オーストラリアの主な輸入相手国は、中国、アメリカ、日本、タイ、ドイツなどが挙げられます。全体のシェアのうち、やはり中国が最も多くの約3割で、アメリカは約1割、日本は約0.6割を占めています。

    日豪貿易について

    日豪貿易はどのような現状なのでしょうか。日本とオーストラリアは補完関係にあり、貿易相手国として相性が良いと言われています。詳しく見ていきましょう。

    日豪貿易額

    日本とオーストラリアの2020年度貿易額は以下の通りです。日本の対オーストラリア輸出総額は、約1兆2,954億円でした。一方、対オーストラリア輸入総額は、約3兆8,313億円でした。

    主な貿易品目

    日本の対オーストラリア輸出品として挙げられるのは、全体の半数を超える割合を占める自動車や、機械類、石油製品、タイヤ・チューブ、自動車部品などです。

     日本の対オーストラリア輸入品として挙げられるのは、全体の約3割を占める液化天然ガスや、石炭、鉄鉱石、銅鉱、肉類などが挙げられます。

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    今回は「オーストラリア貿易・輸出の基礎知識(2022年更新)」についてお届けしました。

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