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中国貿易・輸出の最新情報(2022年版)
ジェトロの貿易統計のデータベース「グローバル・トレード・アトラス」のまとめによると、2022年上半期の中国から米国への輸出額は前年同期比15.7%増の2,928億10万ドル、中国の米国からの輸入額は3.7%増の912億2,379万ドルでした。
対米輸出では、巣ごもり需要が落ち着く
2022年上半期の中国から米国への輸出は、前年同期比15.7%増の2,928億10万ドルでした。2020年下半期以降、4期連続で2桁の伸びとなりましたが、伸び率は依然として縮小傾向にあります。
上半期の中国の輸出額に占める米国のシェアは昨年通年と比べてほぼ横ばいでしたが、2014年から変わらず、米国は中国にとって最大の輸出先です。上位15品のうちほとんどの品目で輸出が増加しましたが、新型コロナウィルス禍で輸出を牽引していた「ノート型パソコン」などは微増に留まりました。
2022対米輸出の主な品目
2022年対米輸出の主な品目は以下の通りとなりました。
1位:ノート型パソコン(重量10キログラム以下)
2位:スマートフォン
3位:玩具
4位:リチウムイオン蓄電池
5位:データ(音声、画像その他)の受信、変換、送信、再生機械
6位:一定額未満の小口貨物
中国の主な貿易品目
これまで中国の対米貿易に関して見てきましたが、全体の貿易品目にはどのような品目があるのでしょうか。中国の主な貿易品目は、電気機器、一般機械、精密機器などが挙げられます。輸出入別の詳細については、以下で見てみましょう。
輸出
中国の主要輸出品についてみると、電気機器(電話機、集積回路、テレビ・モニター)、一般機械(自動データ処理機械、事務機器部品、プリンター)、家具、衣類、精密機械(液晶デバイス、医療用機器、自動調整機器)となっています。機械品目が多くを占めますが、軽工業品も上位を占めています。
輸入
一方、中国の主要輸入品は、電気機器(集積回路)、一般機械(自動データ処理機械、半導体製造装置、事務機器部品)、精密機械(液晶デバイス)等の機械類のほか、鉱物性燃料、鉱石などの資源や、大豆などの食品となっています。
中国の主な貿易相手国
これまで中国の主な貿易品目に関して見てきましたが、中国の貿易相手国はどのような国があるのでしょうか。主な貿易相手国は、皆様のご想像の通り、アメリカや日本などが挙げられます。輸出入別の詳細については、以下で見てみましょう。
輸出
中国の主な輸出相手国は、アメリカ、香港、日本、韓国などが挙げられます。全体のシェアのうち、アメリカが約2割を、香港が約1割を占めています。上位4カ国以外のその他の国が占める比率は、約6割です。
輸入
中国の主な輸入相手国は、韓国、日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリアなどが挙げられます。全体のシェアのうち、上位3カ国はそれぞれ1割ずつで、上位5カ国以外のその他の国が占める比率は、約6割です。
日中貿易について
日中貿易に関しては、どのような現状なのでしょうか。日本にとって、中国は最も重要な貿易相手国のうちの一国です。また、中国にとって日本はアメリカに次ぐ第2位の貿易相手国です。中国における日系企業の海外拠点数は他国に比べてもっとも多く、日中経済はますます密接な関係になっています。
日中貿易額
ジェトロによる日本の財務省貿易統計と中国の海関(税関)統計を基に、2021年の日中貿易を双方輸入ベースでみると、貿易総額は前年比15.1%増の3,914億4,049万ドルでした。2018年以来3年ぶりに前年比で増加し、2011年(3,784億2,490万ドル)以来10年ぶりに過去最高を更新しました。
輸出(中国の対日輸入、以下同じ)は前年比17.1%増の2,061億5,312万ドル、輸入は12.9%増の1,852億8,736万ドルとなりました。その結果、日本の中国に対する貿易収支は208億6,576万ドルの黒字と、5年連続の黒字となりました。
主な貿易品目
日本の対中輸出品として挙げられるのは、全体の約4割を占める電気機器や、機械類、精密機器、車両、プラスチックなどです。
日本の対中輸入品として挙げられるのは、輸出品目と同じく全体の約4割を占める電気機器や、機器類、衣類・同付属品、車両、紡織用繊維などです。
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今回は「中国貿易・輸出の基礎知識(2022年更新)」についてお届けしました。
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