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アフリカ北東部の国、エチオピア
エチオピアは、アフリカ北東部の「アフリカの角」と呼ばれる場所に位置する内陸国です。300万年以上さかのぼる遺跡があり、古代文明が栄えています。日本ではあまり聞き馴染みのない国ですが、今回は基礎データとともに貿易的な側面からエチオピアについてお伝えします。
エチオピアの基礎情報
基礎データは以下のとおりです。
・正式名称:エチオピア連邦民主共和国 (Federal Democratic Republic of Ethiopia)
・人口:約1億1787万人(2021)
・首都:アディスアベバ
・言語:アムハラ語、オロモ語、英語
・民族:オロモ人、アムハラ人、ティグライ人、ソマリ人など約80の民族
・宗教:キリスト教、イスラム教
・主要産業:農業(穀物、豆類、コーヒー、油糧種子、綿、サトウキビ、ジャガイモ、チャット〈エチオピア原産の常緑広葉樹〉、花卉、皮革〈牛、羊、山羊〉)
アラビカコーヒーの発祥の地と言われていますが、経済は、自給自足の降雨による農業に依存しているため、干ばつが頻発しており、慢性的な食糧不足が深刻となっています。また、安全な水の供給や衛生施設の未整備など貧困問題を抱えています。
日本との貿易状況
対エチオピア貿易では昨年の輸出額が100億近くにものぼり、大変盛んにおこなわれています。
日本の輸出額:97.9億円
日本の主要輸出品目:石油製品、肥料、機械類、自動車
日本の輸入額:77.9億円
日本の主要輸入品目:コーヒー、金、切り花、チャット
首都アディスアベバの大統領宮殿内には、1956年にハイレ・セラシエ皇帝によって造られた日本庭園があり、茶室とコーヒーハウスの二つの建物があり、日本の茶道及びエチオピアのコーヒー・セレモニーを行うことができる。
エチオピアへの商品の輸出手続き
エチオピアでは、主食用穀物以外輸出規制のかかるものはありませんが、輸出ライセンスがデータベース上で管理されており、コーヒー豆や、一次産品取引所で取引される農作物の輸出契約は、貿易地域統合省に登録し承認を得る必要があります。
輸出許可申請
エチオピアの商業銀行から輸入許可書、あるいは輸出許可書を取得する。また、輸入申告には品質標準適合性チェック合格証の提出が、輸出承認には品質試験証明書の申請が必要。
エチオピアでの輸入については、エチオピアの商業銀行から輸入許可書を取得します
同許可書申請には、支払方法と支払いのための必要書類を添付し、関係書類が確認されます。
輸出許可承認取得のための必要書類
1.買い手、売り手が署名した契約書
2.船積書類引換現金払い(CAD)許可書の日付より90日以内の決済を確認した顧客の引受承諾書と、3.信用状決済として開設されたと明確な記載のある信用状。
4.売り手のインボイス.
5.1年間有効の輸出許可書
6.税金登録証明書
7.顧客が署名押印し、定められたとおり記載された輸出許可申請書
8/エチオピア中央銀行(NBE)が発行した輸出者の納税滞納者リストに、名前が記載されている場合、NBEに税金をすべて支払ったことの証明書を提示しなければならない。
エチオピア貿易の・輸出の基本まとめ
経済発展が著しいアフリカの中でも、コーヒー豆や農作物を中心に輸出入額を急激に伸ばしています。今後も高い成長が見込まれるため、動向に注目が集まります。当サイトではその他の国についてもご紹介していますので是非ご覧下さい。
カテゴリ:アフリカ輸出ビジネス