ガーナ貿易・輸出の基礎知識(概況や基礎統計)

目次

    西アフリカの国ガーナ

    ガーナは西アフリカのギニア湾に位置する国です。多様な野生生物、古い要塞、ブスアをはじめとする静かなビーチで知られています。日本では、「ガーナミルクチョコレート」のカカオの産地として有名です。今回はガーナの基礎情報とともに、ガーナの貿易的な側面からガーナの魅力をお伝えします。

    ガーナの基礎情報

    ガーナの基礎情報は以下の通りです。

    ・正式名称:ガーナ共和国 Republic of Ghana

    ・人口:3107万人(2020年)

    ・面積:238,537㎢ (日本の約3分の2)

    ・首都:アクラ

    ・言語:英語、各民族語

    ・民族:アカン、ガ、エベ、ダゴンバ、マンムルシ

    ・宗教:70%がキリスト教、17%がイスラム教

    ・主要産業:農業(カカオ豆)、鉱業(貴金属、非鉄金属、石油)

    イギリスの植民地であったころから、カカオ豆の栽培が盛んでした。農作物の価格は年によってまちまちであるため、生活が安定しませんでしたが、近年では金や原油の輸出も盛んに行われ、生活の中心となる産業が変わりつつあります。

    日本との貿易状況

    ガーナからの輸出品は、カカオ豆が90%超。日本からの輸出品は自動車などがあります。

    日本の輸出額:198.8億円

    日本の主要輸出品目:自動車(41.1%)、一般機械(15.8%)、タイヤ・チューブ(11.3%)

    日本の輸入額:144.9億円

    日本の主要輸入項目:カカオ豆(90.5%)、アルミニウム(7%)

    15年以上続くガーナよさこい祭り、柔道、空手大会など現地大使館の広報活動により日本への関心は高いようです。

    ガーナへの商品の輸出手続き

    ガーナには、輸出関連法によって輸出に規制のかかるものがあります。
    伝統的産品(金、ダイヤモンド、ボーキサイト、マンガン、カカオ豆、コーヒー、材木、電気)は為替管理書式A2に記入し、輸出者の銀行に裏書してもらい、発送時に関税検査官に提示する必要があります。

    非伝統的産品の輸出者は、(銀行または輸出港からの)ガーナ輸出書式に記入し、輸出時に税関に提示する必要がある。非伝統的輸出品とは、前記の加工品とその他すべての製品です。なお、骨董品、野生生物、生鮮植物、ペットの輸出にあたってはそれぞれ、ガーナ美術館・博物館・記念建造物委員会、猟鳥獣・野生生物局、食糧農業省植物保護規制局の許可が必要です。

    必要書類等

    非伝統的輸出品の輸出に必要な書類は以下の通りです。

    1.ガーナ輸出促進庁への登録

    2.非伝統的輸出の書式を取得

    3.海運会社または航空会社による貨物運輸委託書(IDG)

    4.梱包明細書

    5.インボイス

    6.原産地証明書(EU向け、一般特恵関税制度(GSP)加盟国向け、アフリカ成長機会法(AGOA)用輸入許可など)

    ガーナ貿易・輸出の基本まとめ

    経済発展の著しいアフリカの中でも、注目度が高まっているのがガーナです。日本では、カカオ豆のイメージが強いですが、鉄鋼や原油産業など今後欠かせない産業を担っていく国となります。また、ガーナよさこい祭りなど、日本への関心が高まりつつあるガーナから目が離せません。当サイトではその他の国についてもご紹介していますので是非ご覧下さい。

    伊藤忠商事出身の貿易のエキスパートが設立したデジタル商社STANDAGEの編集部です。貿易を始める・持続させる上で役立つ知識をお伝えします。

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