台湾貿易・輸出の基礎知識(2022年更新)

目次

    台湾貿易・輸出の最新情報(2022年版)

    台湾財政部が10月7日に発表した最新の貿易統計によると、2022年第3四半期(7~9月期)の輸出は前年同期比3.4%増の1,211億ドルでした。輸入は6.5%増の1,081億ドルで、貿易収支は130億ドルの黒字となりました。

    台湾が日本の輸入相手国の上位に

    日本の財務省が最近発表した2020年の貿易統計によれば、日本の主な輸入相手国の中で台湾は2019年の6位から、過去最高の4位へと順位を上げました。

    台湾の経済部は、台湾が新型コロナウイルスの封じ込めに成功し、企業の生産と対外輸出がいずれも安定していたことの表れであり、全世界がコロナ禍に見舞われ他国が輸出を大きく減らす中、台湾は日本にとって安定的かつ信頼に足るサプライヤーになったと指摘しました。

    また、台湾の産業界及び輸出企業の努力によって生み出された製品が日本側のニーズにますますマッチするようになっているという分析も台湾の経済部は行いました。

    台湾の主な貿易品目

    これまで台湾の貿易の最新情報や動向を見てきましたが、全体の貿易品目にはどのようなものがあるのでしょうか。台湾の貿易品目は、電子部品、情報通信機器、鉱産品などが挙げられます。
    輸出入別の詳細については、以下で見てみましょう。

    輸出

    台湾の主要輸出品目についてみると、電子部品(39.3%)、情報通信機器(14.2%)、卑金属及び同製品(7.4%)、一般機器(6.3%)、プラスチック・ゴム及び同製品(6.2%)などが挙げられます。輸入総額は、前年比4.9%増の3,452億7,599万ドル(2020年)です。

    輸入

    一方、台湾の主要輸入品は、電子部品(24.3%)、鉱産品(16.4%)、一般機器(11.6%)、化学工業品(9.2%)、情報通信機器(7.3%)などが挙げられます。輸入総額は、0.3%増の2,864億8,583万ドル(2020年)です。

    台湾の主な貿易相手国

    これまで台湾の主な貿易品目に関して見てきましたが、台湾の貿易相手国はどのような国があるのでしょうか。主な貿易相手国は、皆様のご想像の通り、アメリカや中国などが挙げられます。
    輸出入別の詳細については、以下で見てみましょう。

    輸出

    台湾の主な輸出相手国(2020年)は、中国、アメリカ、香港、日本、シンガポールなどが挙げられます。全体のシェアのうち、中国が29.7%、アメリカが14.6%、香港が14.2%などとなっています。

    輸入

    台湾の主な輸入相手国(2022年)は、中国、日本、アメリカ、韓国、ドイツなどが挙げられます。全体のシェアのうち、中国が22.2%、日本が16.0%、アメリカが11.4%などとなっています。

    日本と台湾の貿易について

    過去10年における日本の輸入相手国のうち台湾の順位を振り返ると、2011年が12位、2018年が7位、2019年が6位、そして2020年は4位へと躍進していることが分かります。

    しかしながら、台湾財政部は、新型コロナウイルス感染拡大リスクや、ロシアによるウクライナ侵攻、米中の技術対立などの不確実性が世界経済の見通しに関する懸念を強めていると指摘しています。

    日本と台湾の貿易額

    日台貿易の貿易額は、どのような現状なのでしょうか。以下は、2020年度のデータです。
    日本の対台湾輸出総額は、約4兆7,391億円でした。一方、対台湾輸入総額は、約2兆8,629億円でした。

    主な貿易品目

    それでは、日本は台湾とどのような貿易を行っているのでしょうか。

    日本の対台湾輸出品として挙げられるのは、全体の約4.5割を占める機械類や、プラスチック、自動車、鉄鋼、科学光学機器などです。

    日本の対台湾輸入品として挙げられるのは、全体の約6割を占める機械類や、プラスチック、鉄鋼、金属製品、科学光学機器などです。

    輸出品目は比較的似ていますが、どちらも機械類が大きな割合を占めていることが分かります。

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    今回は「台湾貿易・輸出の基礎知識(2022年更新)」についてお届けしました。

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    伊藤忠商事出身の貿易のエキスパートが設立したデジタル商社STANDAGEの編集部です。貿易を始める・持続させる上で役立つ知識をお伝えします。

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